飛行機整備士のノート

飛行機についてのノートです

飛行機の基本、、、材料編

今回は飛行機の材料について書いておきたいと思います。

そもそも、なんであんなに大きい金属の塊が飛んでいるのか謎ですよね。

実際に飛行機を近くで見ている私もそう思います。

 

飛行機を作る上で最も最優先に考えなければいけない事は、強度ではなく軽さです。

実際、飛行機を紙飛行機サイズまで縮小したら、紙飛行機より軽いなんて言われたりします。

 

 

胴体、主翼、尾翼

・アルミニウム合金(超ジュラルミン、超超ジュラルミン)

CFRP(通称カーボン)

・木(ひと昔前)

羽布(強度のある布を太鼓のように表面を覆います)

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降着装置(脚)

・鋼類(ニッケルクロムバナジウム鋼など)

 この部分については、さすがに軽さは追及されていない印象です

エンジン

チタニウム合金(ファンブレード、コンプレッサーブレード)

・鋼類(燃焼室、タービン)

・アルミニウム合金(補機類を回転させる部分)

CFRP(最近のファンブレード)

         

 やはりこの部品も軽さより、壊れないように出力を生み出せるよう、適材適所に応じ

 た材料が使われている印象です。

客室

・樹脂(パーテション、床、荷物入れ等々強度をあまり必要としない部分には多様されて

 います)

・ガラス(コクピット)

・アクリル樹脂(コクピット、客室)

 

 

とこんな感じです。

エンジンと降着装置以外はかなり軽さを意識した材料になっているのかなと思います。

 

飛行機の整備士って何をしているの?

どうも初めまして

飛行機の整備士をしています。

皆さんがあまり知らない世界をご紹介できればと思い始めました。

 

そもそも何をしている人たちなの??

よく、ライン整備とドッグ整備の2種類があって、、、なんて言ったりしますが

簡単に言えば、

飛行機が壊れないように面倒を見てあげて、壊れた時には直してあげる人達です

 客室/コクピットの照明交換、エンジンへオイル給油、タイヤ交換、飛行前の機体の状態の点検、飛行後の状態点検、定期的な各部分の点検、エンジン交換、降着装置の交換、エンジンの試運転、故障探求等々、、、

 

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かなり色々な作業をこなしています。

今後これらのお仕事から得た情報を皆さんに共有できたらと思います。

 

ちなみに、、、

一等航空整備士という資格保有している方は飛行機が透けて見えています。

なので飛行機についての質問は整備士にする事をお勧めします。

飛行機の飛ばし方について知りたい方はパイロットに聞く事をお勧めします。

マイルについてはこの人たちに聞かないでください。全く知りません。