飛行機整備士のノート

飛行機についてのノートです

飛行機の基本、、、材料編

今回は飛行機の材料について書いておきたいと思います。

そもそも、なんであんなに大きい金属の塊が飛んでいるのか謎ですよね。

実際に飛行機を近くで見ている私もそう思います。

 

飛行機を作る上で最も最優先に考えなければいけない事は、強度ではなく軽さです。

実際、飛行機を紙飛行機サイズまで縮小したら、紙飛行機より軽いなんて言われたりします。

 

 

胴体、主翼、尾翼

・アルミニウム合金(超ジュラルミン、超超ジュラルミン)

CFRP(通称カーボン)

・木(ひと昔前)

羽布(強度のある布を太鼓のように表面を覆います)

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降着装置(脚)

・鋼類(ニッケルクロムバナジウム鋼など)

 この部分については、さすがに軽さは追及されていない印象です

エンジン

チタニウム合金(ファンブレード、コンプレッサーブレード)

・鋼類(燃焼室、タービン)

・アルミニウム合金(補機類を回転させる部分)

CFRP(最近のファンブレード)

         

 やはりこの部品も軽さより、壊れないように出力を生み出せるよう、適材適所に応じ

 た材料が使われている印象です。

客室

・樹脂(パーテション、床、荷物入れ等々強度をあまり必要としない部分には多様されて

 います)

・ガラス(コクピット)

・アクリル樹脂(コクピット、客室)

 

 

とこんな感じです。

エンジンと降着装置以外はかなり軽さを意識した材料になっているのかなと思います。